House for stories

ウェールズ、イギリス 2001

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House for Stories0023
Concept
イギリス・ウェールズに作られた、景観と一体となるサスティナブルなイベント・スペース

イギリス・ウェールズの小さな村ブレッドファ(Bleddfa)の、サスティナブルをテーマにした展示を行うアートセンターに作られたイベントスペース。地元の土とストロー・ベイル(藁のブロック)という自然素材で使った、景観と一体となる半地下の建物。藁のベンチ、丸いドアと斜めの窓が特徴的。天と地を結ぶようにらせんを描く土の壁が、芝の広がる丘の中に配置され、人は胎内をめぐるように室内に入り、屋根の上に登ることができる。

屋根にむけて湾曲する土の壁は、木のパネルの間にストロー・ベイルを積み、鉄筋、竹、メッシュで曲面をつくったもの。その上から石灰を混ぜた地元の土を、手で塗って仕上げた。屋根はその場所にあった芝を一度刈り取って養生し、再度屋根に載せて芝屋根にしている。学生を初めとする多数のボランティアも参加し、施工は日本の大工と左官職人、地元のビルダーの日英共同で行われ、コミュニティ・ビルドを通した日英交流が行われた。

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© Ph. The Bleddfa Centre (except different attribution on single image ) / Drawings, Tono Mirai architects

環境共生建築 / 曲面の土壁 / 草屋根 / 景観と一体となる建築 / コミュニティ・ビルド /
左官 / サスティナブル / 自然素材 / 漆喰 / 職人技 / 土壁 / 持ち込まない・持ち出さない / 藁壁

所在地 — ブレッドファ、ウェールズ、UK
主用途 — イベントスペース
工期 — 2001 年6月~8月
建築面積 — 19.8 ㎡ (6.0坪)
延床面積 — 18.2㎡ (5.4坪)
階数 — 地上1階
構造 — 木造、ストロー・ベイル
設計 — 遠野未来建築事務所
施工 — 遠野未来、地元のビルダー・学生・ボランティア

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