Red Container

長野、日本 2020

00 Conpept drawing
008
Concept
長野県のカラマツPR用移動式コンテナハウス

長野県佐久地域の信州カラマツの魅力と可能性を発信するために建てられた。針葉樹の中では比較的強度があるものの、反りやねじれが大きくこれまで建材としてあまり使われてこなかったが、乾燥・加工技術が進みその懸念が解消されたことで、今後様々な用途で活用が期待される。信州カラマツは美しい赤色と木目が特徴で、アクセントとして一部、地元長野で採取した土による土壁も使われ、空間の雰囲気を和らげている。3次元的にねじれた屋根が特徴で、地元の大工による手刻みの木組みや、左官による土壁、木工職人による手作り家具や建具など、匠の技が光る。

21世紀がめざすべき「森の文明」という循環型社会において、「森」の中心に「木」がありそれを育てる「土」と共存する住空間を考え、その土地の自然素材のみを使った、生命力に満ちた建築、地域の森や生態系を再生する建築のあり方を提案する一例。床面積9.9M2、約2.3x5mの大きさで、鉄骨土台の下に鉄のパイプを入れ4tトラックで移動することができる。お祭りやイベントの他、オーダーメイドでアレンジし、店舗・離れなど様々な用途に活用することも可能。

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© Ph. takeshi noguchi / Drawings, Tono Mirai architects

景観と一体となる建築 / 左官 / サスティナブル / 自然素材 / 職人技 / 土壁 / 伝統的木組 / 木造建築

所在地 — 長野県 小海町・北相木村・ 南相木村他
主用途 — イベントスペース
工期 — 2020年1月〜3月
建築面積 — 9.91㎡
延床面積 — 9.91㎡
階数 — 地上1階、可動
構造 — 木造在来工法
設計 — 遠野未来建築事務所
構造設計:参創ハウテック
施工 — 二代目  桐原建設

Japan Wood Design Award

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