Kanda SU / NEST HOUSE
ビルの中の土壁の家
東京・神田 (1999-2004)
神田SU

before
after
▲ DETAIL:CLICK PHOTOS
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PHOTOS : takeshi noguchi, Tono Mirai architects
曲面の土壁
ビルのリノベ-ション
気が流れる場
鉄と土の現代的表現
3色の土
植物と間接照明の対比
デッキプレート現し
■ 設計主旨 Concept
東京の都心・神田の事務所ビルの中につくられた土壁の家で当事務所の土の建築の出発点となった建築。
入居時の「新建材による閉塞的空間」を「自然素材による気の流れる空間」にリノベーションしたもの。タイトルのnestには「自分でつくる いのちの場」という意味が込められている。
心身的ストレスで家族が体調を崩したのを機に 「心身とも安らげる場」を目指し、設計施工。その過程で環境意識と自然素材に目覚め、最終的に土を使って壁と天井全てを仕上げた。 曲面の土壁は、オフィスビルの大きな柱と梁を隠し、ワンフロアを一つの空間としてつなぐために自然に生まれたもの。鉄筋とスチールメッシュという現代的な素材が使われた。ここで5年間過ごしたが造形の自由度、表情の美しさ、呼吸するしっとりとした空気の質、どれをとってもその土の空間は居心地が良く、その後も「土」を建築で使いつづけている。
ここは単なる住居ではなく、まちづくりのフリースペースとして様々なイベントが行われた「出会いの場」でもあったが、ここでの経験がきっかけとなり、その後「土とこども」をテーマに、日本や海外各地でその土地の素材、人、気候を「つなぐ場」として建築をつくっている。
/ DATA
所在地: 東京都千代田区神田主用途: 住居 ・ フリースペース・ 事務所床面積: 80.1㎡(24.5坪)、 設計・施工: 直営、 ワークショップを含むセルフビルド主な仕上げ 床‐サワラフローリングt=18mm 無塗装 壁・天井‐ 土t=30mm コテムラ仕上げ、一部鉄筋下地・既存デッキプレート表し 大黒柱‐古材丸太もみじ 間接照明‐ 木製梁:鉄骨下地 米松t=22mm 照明組込、既存ブロック壁穴あけ照明組込設計・施工期間:1996年6月~1999年10月
▶ DETAIL DATA ENGLISH TEXT
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