森風エコキャビン

岩手、日本 2009

00 drawing
04
Concept
自然エネルギー100%を体感できる国内初の宿泊型環境体験施設

森風エコキャビンは、エコを追求した宿泊施設。岩手県葛巻町の廃校になった山の分校を利用し、自然の循環やエネルギー、環境などを、子どもたちが遊びながら学べる「森と風のがっこう」内につくられた。建築に使用する素材の輸送や解体後の廃材が与える環境負荷問題に立ち向かう「持ち込まない、持ち出さない」 をコンセプトに、築50年の旧教員社宅の材料をできるだけ廃棄せず、地場の木と土を使い、現代の環境共生建築としてリノベーションした。既存の建物の柱と屋根を残し、木と漆喰、ガラスによる新たな円形の宿泊室と温室・浴室を増築。地元業者と数多くのボランティアによる、コミュニティ・ビルド形式で工事が行われた。

このエコキャビンの電気と温水は太陽光パネルですべて自給しており、さらに地元の土・葦・藁・薫炭を壁・床に使用した自然断熱材で省エネに繋げている。バクテリアとミネラルを使った汚水の自然浄化排水システムのコンポストトイレの汚物は、最終的に作物の栄養源になる。滞在時、使用している自然エネルギーは、モニターによって数値で表され、森と風のがっこうのテーマである循環を楽しみながら体験できる。

______

© Ph. + drawings, Tono Mirai architects

環境共生建築 / 古材再生 / コミュニティ・ビルド / 自然エネルギー / 自然素材 / 自然の循環 / 漆喰 / 省エネ / 土壁 / 蓄熱する土壁 / 伝統的木組 / 木造建築 / 持ち込まない・持ち出さない / リノベーション

所在地 — 岩手県葛巻町
主用途 — 宿泊施設
工期 — 2008年5月~2009年12月
建築面積 — 61.70㎡(18.6坪)
延床面積 — 57.90㎡(17.5坪)
階数 — 地上1階
構造 — 木造在来工法
設計 — 遠野未来建築事務所
施工 — 樋口建築、ソーラーワールド(設備)