南相馬 版築シェルター計画 2013
/ Rammed Eerth Shelter in Minami-Soma City
2013
ここ数年私たちは大学、工務店と産官学共同で現代における土の建築の可能性の研究を行なっており、従来の土壁の調湿効果とともに土を圧縮して固める「版築」は土の厚みによる蓄熱効果と木造と組み合わせた場合に耐力効果があることもわかってきた。
現在も小高区では除染作業が継続中であり、住民の放射線や汚染された土への恐怖心は高い。一方で放射線に汚染された土は地表100mm以下では放射線が低く、覆土300mmで放射線の遮蔽効果があることを考慮すると、厚みを持った版築の土壁も同様な効果があると考えられる。
以上を踏まえ、今回 「南相馬市の版築シェルターによる復興計画」 を提案する。
土の壁は美しい自然や土蔵なども残る南相馬市になじみやすい。土の建築がこの街の復興のシンボルになることを願っている。
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