珪藻土のたまご
アート・プロジェクト
石川県・金沢市 (2005)
Earth Egg Dome
PHOTOS:*池田ひらく 金沢21世紀美術館、遠野未来建築事務所
2005年に金沢21世紀美術館で石川県能登の珪藻土をアピールする目的で行われた「珪藻土アートプロジェクト」のシンボルとしてつくられた土のドーム。
地元の珪藻土の空間を見直し、ここから新たな産業や市民交流、まちづくりが生まれる願いを込め「珪藻土のたまご」と名づけられた。 会場の美術館のガラスばりの近代的な建築と対比した呼吸する自然素材の空間を意図した。
珪藻土の原土を土と混ぜ、竹小舞と荒壁の上に塗って仕上げた土壁造。頂部のトップライトとランダムにあけられた開口から自然光がさし込む。
制作は金沢の左官職人、職人大学、建築系大学そしてこどもたち、一般参加のワークショップと多数の参加者を得て行われた。 セメントや樹脂を使っていないため土に還すことができ、1月半の展示の後、土に戻された。
▶ DETAIL DATA