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ロンドン、イギリス 2000

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Concept

ロンドンで制作された土の建築インスタレーション作品。解体・再利用される循環アート。

ロンドンの土と茅葺き用の葦を使って、日本と現地の学生、職人、こどもたちと1ヶ月にわたって空間を制作。にじり口のような円形の入り口から靴を脱いで中に入り、わらのトンネルを抜けると、土の空間にたどり着く。土のベッドで横になり、場と一体になることもできる。1ヶ月の展示のあと、使った土は植木鉢となり、日英の小学校の子供たちが交換し国際交流を行った。土で仕上げた円形の入り口は切り取られ、近くの小学校の花壇として再生された。

ロンドンという場所柄、あらゆる人種の来場者が見受けられ、日本人を含む全ての人が「こんな家が自分の国にある」と感想をもらしたことがとても興味深く、土の家が世界中に存在する事実を目の当たりにしたことは、土の家づくりの道に進むきっかけとなった。また、このとき初めてこどもと一緒に空間づくりを行い、その生命力に大きな感銘を受けた。ロンドンの新聞やラジオでも取り上げられ、大きな反響があり、参加者と共に作り上げるコミュニテイ・ビルド、子供との活動といった現在の取り組みの原点となる。

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© Ph. + drawings, Tono Mirai architects

茅 / コミュニティ・ビルド / サスティナブル / 自然素材 / 循環アート / 土壁

所在地 — ロンドン、UK
主用途 — アート作品
工期 — 2000 年6月~8月
階数 — 地上1階、インスタレーション
構造 — 鉄筋、葦パネル、土壁仕上げ
設計 — 遠野未来建築事務所
施工 — ワークショップを含むセルフビ ルド

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