● 当事務所で昨年設計させていただいた千葉県浦安市の「海を臨む家」を訪れ、建て主の明石様ご夫妻に竣工後4ヶ月のご様子を伺いました。
現代大津磨きの左官壁、WCは土壁を使った省エネの家です。
今回かなり大胆なリノベーションになりましたが、できるまでそして住まれてみていかがでしたでしょうか? ご紹介させていただきます。

■ 建主様インタビュー3 /
海を臨む家(2016年竣工) 明石雅好様 利子様
ワアーと驚いたパイプシャフト独立プラン。
■1)海を臨む家 ーリノベーションの経緯と内容ー (ご主人様へ)
T: 今回リノベーションをされた経緯を改めてお聞かせいただけますでしょうか?
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雅好様:
新築からまだ12~13年しかたっていないけど、今回思い切った決断をしないと5年先、10年先では体力的に難しいと思ったし、一部屋で生活のすべてを完結できればいいなと思い、今回のリノベーションを決めました。
又どうせやるなら早く行い早く生活した方が賢明と思ったからです。
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T:他社さんもご検討されたそうですが、当社のプランをお選びになった決め手はどのあたりでしたか?
他社のプランはリビングに入る廊下はそのままで、一部屋をリビングに組み込んだだけのプランでしたが、遠野先生のプランはワアーと驚くプランでした。
廊下を部屋に、パイプシャフトは楕円の飾り棚になり私のコレクションの置き場が確保されましたし、何といっても中央通路からの東京湾の景色が素晴らしい感動ものです。 ほかの人にも見てもらいたい気持ちになります。
又キッチンとリビングの境の設計が、通常なら対面は食器棚になりますがそこには三次元的な曲線の壁と飾り棚がありました。
この施工は大変な技術力と経験がないと難しいと思いますが素晴らしい出来栄えで満足しています。
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T: 今回いくつか案を出させて頂いた中からパイプスペースを部屋の中に独立させるという一番大胆なプランをお選びいただいたわけですが、その時のお気持ち、そして仕上がった時どうお感じになりましたでしょうか?
このプランを見て目から火花が出るくらい感動しました。パイプシャフトは移動できないし、部屋の中にあるというところを解決しただけでなく飾り棚にまでしていただき、これにより今までケースに仕舞い込みだったコレクションを飾ることができました。
又飾る物に合ったサイズに開口していただき大変満足しています。
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T: 大胆なアーチ天井と左官による磨きの丸柱や飾り棚は実際出来てみていかがでしたでしょうか?
空間の使い勝手と居心地も含めてお聞かせいただければありがたいです。
天井をアーチにしたことにより天井が高くなっただけでなく外の光の入り方と、シャンデリアの光源がきれいに反射されてきれいで満足しています。
一枚戸を開けてアーチをくぐり平らな天井、次にアーチの天井とワクワクしてきました。左側には楕円形の飾り棚があり大変インパクトがあり満足しています。
全体としては一部屋に妻と私のパソコンルーム・トイレ・キッチン・リビングダイニングルーム・クローゼット・洗面所・バスルームがありここだけですべての生活ができます。又将来どちらかが介護が必要になった場合、ソファーを処分してそこにベッドを置ける空間はあるので、先々も安心しています。
壁・天井とルナファーザー・漆喰仕上げにしてあるので人にも優しくて満足です、それと漆喰磨きのテレビボード、大きくて使いやすく既設のダイニングテーブルの色と自然の模様にもマッチングしていて大変満足しています。
(T: 遠野未来建築事務所 MA:明石様)