■ みらいのいえ / 温熱データ
このお住いは内装の壁はほとんどがしっくい仕上げ。リビングと土間が土壁です。
床はリビングがヒノキフローリング15mm。土間は三和土ではなく、三和土風のモルタルかき落としです。
土間は、建物東南の角、リビングの隣の玄関部分にあります。暖房はありませんが、扉を開けているので隣のリビングの薪ストーブの暖気は伝わる。 という条件です。



夏は温度では、この日も高窓による通風効果でリビングが土間より1度ほど低いことがわかりました。 湿度ではリビングより土間のほうが低く、理想に近い。そして何より夕方から夜間にかけて相対湿度ほぼ100%というの蒸し暑い夜に室内の調湿効果のある木・土・しっくいは20%以上湿度を下げている事がわかります。
このグラフは竣工後1年後のものなので、まだしっくいや土が乾ききっておらず、それでも相対湿度が70~80%と高いのですが現在は壁も乾燥し、もっと湿度が低くなり、快適になっていることと思われます。
冬も夏と同じく、明け方土間の方が温度が高くなっており、土間の蓄熱効果だと思われます。
湿度に関しても、土間のほうが全般的に低く安定していますが、リビングも土間も土壁・しっくいの調湿効果が出ているといえそうです。
不思議なのは夜間に暖房もしていないのに、土間の温度が上がっていることです。蓄熱効果とは思いますが、2014年再度温熱データ取得中で、更なる検証を続けています。