外観デザインと屋根のこと

周囲の山並みに溶け込む外観

急ピッチで基礎工事の進むOYAKI Farm。木造2階建ての建築は、大きく2つの機能により構成されています。前方の半円形ガラス張りのホールには工場見学・体験コース・カフェ、物販店舗、後方の矩形部分はおやきの製造工場になります。

建物全体を覆う柔らかな曲線の大屋根は、周囲の美しい山並みに溶け込むようにとの想いから考案したもので、この建物を特徴づける要素です。上下・左右の両方向に曲線を描くデザインは一見シンプルなようでいて、幅・奥行きともに約40mという規模ということもあり、木造での実現には大変緻密な作業を要することになります。この手のかかる3次元の屋根を、手刻みで挑戦しようとする工務店さん「寺島工務店」さんの矜持に、設計者として心が打たれるものがあります。

木組模型製作:信州大学建築学科の皆さん

お問い合わせ