遠野未来建築事務所
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 遠野未来氏とは、ストローベイル建築を介して知り合った。私の大学のキャンパスでの環境教育研究センターの敷地内でのストローベイルによるモデル建物の設計・施工に関しては通算2年以上に亘り、親密に関わっていただいた。彼との協力が無ければ出来なかったプロジェクトであり、多くの人たちに感動してもらっている。非常に感謝しています。頭と体で表現するマニファクチャー・アーキテクトの名称を彼に送りたい。ストローベイルだけでなく、土、木、石等の自然素材を活用した個性豊かな自然建築をドシドシ世に出して、冷えた建築界に光りと夢を与えて欲しい。共にまた、面白いプロジェクトを進められることを期待したい。

日本大学生物資源科学部生物環境工学科 教授
NPO法人 パーマカルチャー・センター・ジャパン 代表理事
  環境建築家、パーマカルチャーリスト
糸長浩司様
 遠野未来さんは、文字通り「巣としての」住まいを目指す建築家であり、生き生きとしたフォルム、生き生きとした生活をつくるべく、日々精進されています。日本バウビオロギー研究会の正会員として活発な活動とともに、前橋工科大学 非常勤講師として、1年生の「デザイン実習」における魅力的な指導が特筆されるでしょう。

前橋工科大学大学院准教授 石川恒夫
 住宅の設計を依頼しました。
遠野さんの仕事は何によらず頑固一徹で・・というのは普通大工さんなどの職人さんに使う言葉と思います。どの施工業者も日程予算など効率を求められますから、大工の棟梁頑固一徹などなかなかあり得ない時代です。 ものつくりの艱難辛苦を潔く受けいれてタフな仕事を私邸建設に実現してくれたことに心からか拍手を送ります。

ーKU−(M house) オーナー M様
 神田SUは左官の心です。

左官職 松本元意様 (神田SU土壁施工・左官指導)
 帝国ホテルを設計したフランク・ロイド氏のオフィッスは砂漠にあり、男の新入社員は一年間砂漠でテント生活をすることが義務付けられていると、読んだ記憶がある。それは、ロイド氏が、自然が最も素晴らしい教師であると、考えていたためであろう。ロイド氏は「自然に直線はない」とも、書いている。直線はすべて人工的な風景である。翻って、私がロイド氏と同じような設計家としたら、医療、福祉、教育に関連する施設を作る時、何を考えて作るだろうか。医療施設なら当然患者さんの立場にたって作る必要がある。私は1996年世界に類のないホスピスを建てた。それは、約20年医師をした結果の建物であり、患者さんやご家族から絶賛されている。私は、保育園、幼稚園の理事長もしているが、グランドに森(ビオトープ、錦ヶ丘幼稚園、保育園)を作ろうと思い、1998年に作った。子供の目線で、グランドデザインを考えた。これは中学校に入るまで、全く勉強をせず、近くの川や山で遊んだことが生かされた。遠野君との付き合いは、保育園のビオトープの改造の時からである。遠野君は山形の幼稚園に行き、幼稚園児と付き合い、設計を考えた。改造の時は、自ら工事現場で汗を流し、また、園児達と共に、作り変えていた。フランク・ロイド氏の現場主義を理解している建築家であると思う。私は物を建てる星の下に生まれてきているような気がする。何回も新築や改造に携わる機会があった。多くの設計家は、自分の「作品」を作りたがる。使い勝手より、外観にこだわる人が多い。遠野くんがこのまま現場主義を貫き、年月が経てば経つほど味で、利用者に喜ばれる設計家になることを期待したい。遠野くんなら、なれると思う。

堂園メディカルハウス 院長
錦ヶ丘幼稚園、保育園 理事長  堂園晴彦 様
 遠野さんはたぶん、人をつなげる場づくりこそが建築だと考えている。
「建築家はバブルの時代にきれいな箱はつくったけど、人をつなげる場づくりということはしてこなかったと思うんです。」とやわらかく憤る。命とはなんだろう、なぜ生まれ、なぜ建て、なぜ住むんだろう、そういうことに真摯であるからこそ、遠野さんは「巣」という コンセプトに行き着き、「命をつなぐ」というテーマにたどり着いた。その真摯さが、遠野さんのつくる空間に緊張感を与え、同時に心地よさを与え、だからこそ美しい。そして遠野さんは今日も螺旋を描く。

中野純様  コンフォルト2002年12月号より転載